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市有施設16カ所基準値超え

2009-02-25 (水)

東日新聞

豊橋市は24日、市有施設に関する吹き付けアスベストの再調査結果を発表した。05年度に問題となり、使用の実態調査とともに対策を行ったが、その後基準および検査方法が強化されたことから再調査したところ、15施設16カ所で、基準値0.1%を超えるアスベスト含有率を確認した。最も高いのは上下水道局中島処理場の塩素滅菌棟1階滅菌室で5.4%。

 05年度の実態調査で、457の市有施設のうち、吹き付けアスベストが使用されていない施設は349施設、不明な施設が108施設、211カ所あった。

 このうち、同年度基準値1%を超える含有率が7施設、7カ所で認められ、これらは06年度に除去および封じ込め処置した。

 ほかアスベストを含まないものが54カ所、146カ所あることも分かり、基準値1%以下の陽性反応を示したのが52施設、58カ所あった。06年度に詳細調査し、23施設、23カ所で基準値を超えていることが分かり、処置。29施設、35カ所で含まれていないことも判明した。

 今回の調査は、基準値0.1%まで引き下げられたことなどに伴うもので、05年度に処置していない54施設、146カ所と06年度に含まないとして未処置にした29施設、35カ所、新たに追加した5カ所のうち、廃止施設を除く82施設、176カ所を対象に実施した。

 その結果、15施設、16カ所で基準値0.1%を超しており、処置が必要となった。残る74施設、160カ所は含まれなかった。

 高い含有率は中島処理場に続き、北部中学校技術教室の天上裏で4.0%、二川小学校浄化槽専用機械室天井と壁および上下水道局植田処理場管理棟発電機室の2.2%などだった。

 市は「人体への影響はない」としているが、今後、除去工事を行っていく。